イジワル先輩の甘い恋の魔法



黒崎先輩は私の隣に座ってきた。


私は横に体を少しずらす。



「俺、ここで理科の先生してるんだよ」



えぇぇぇ!!!


この男が教師だぁ?


ありえない、ありえない……。


絶対にありえない。


こんな男が聖職だなんてありえないって!


みんな騙されてる。



「へ、へぇ……」


「で、お前は?何しにここにいるの?」


「今日から事務員で……」


「お前が事務?てか、なんで今頃?」



黒崎先輩はそう言ってケラケラ笑う。



「派遣なんです。なんで今頃って私も知りませんよ」



もう、早くどっか行ってよ!




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