イジワル先輩の甘い恋の魔法
「それとも……」
黒崎先輩はタバコを灰皿に押し付けると、ベッドに上がってきた。
タバコの匂いが鼻を掠める。
私に徐々に近付く黒崎先輩。
後ずさる私。
えっ?な、何?
「襲って欲しかった?」
そう言ってイジルワな笑顔を浮かべる黒崎先輩。
“ドクドク”と心臓が早くなる。
「…………てっ!」
おでこに鋭い痛みが走る。
黒崎先輩は私のおでこにデコピンをして大爆笑。
ベッドの上で笑い転がる黒崎先輩。
この時、私の中に軽い殺意が沸いた。