イジワル先輩の甘い恋の魔法




「それとも……」



黒崎先輩はタバコを灰皿に押し付けると、ベッドに上がってきた。


タバコの匂いが鼻を掠める。


私に徐々に近付く黒崎先輩。


後ずさる私。


えっ?な、何?



「襲って欲しかった?」



そう言ってイジルワな笑顔を浮かべる黒崎先輩。


“ドクドク”と心臓が早くなる。



「…………てっ!」



おでこに鋭い痛みが走る。


黒崎先輩は私のおでこにデコピンをして大爆笑。


ベッドの上で笑い転がる黒崎先輩。


この時、私の中に軽い殺意が沸いた。




< 44 / 115 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop