イジワル先輩の甘い恋の魔法
「何、泣きそうな顔してんだよ?バーカ!高原からかうのおもしれぇわ」
ベッドから降りた黒崎先輩。
「そんなに笑わなくても!」
「お前、処女だろ?」
「だったら何だって言うのよ!」
「えっ?マジで処女なわけ?」
「煩い!」
私は黒崎先輩に枕を投げつけた。
黒崎先輩は女性経験豊富なんでしょうねぇ。
処女で悪かったわね!
「今日、職員会議あるんだわ。シャワー浴びて着替えたら出るから、戸締りしとけよ。あっ!それから、今日の昼飯おごれよ。派遣さん?」
黒崎先輩はそう言って、ベッドの上に鍵を投げると、部屋を出て行った。
ムカつく!
ちょームカつく!
人をバカにして!
やっぱり私は黒崎拓真が大嫌いだ!