イジワル先輩の甘い恋の魔法
「さっきの看護師、可愛いよなぁ」
「うん……」
「それにナース服着てるとエロく見えるし」
「はっ?」
「何、お前、妬いてんの?」
そう言って黒崎先輩はケラケラ笑う。
「どうせ私は可愛くもないし、エロくもないですよ!」
私は黒崎先輩の肩をバシッと叩いた。
「いってーなぁ」
何よ、さっきまでカッコイイこと言ってたくせに!
「左肩が折れたかも」
「さっきの看護師さんに、優しくお世話してもらったら?私は帰りますから!」
そう言って椅子から立ち上がった時、黒崎先輩が私の手首を掴んで引っ張った。
「キャ!」
黒崎先輩の胸に飛び込む私。
「冗談だろ?」
「冗談でもねぇ!…………んん!」
黒崎先輩の唇が私の唇に重なった。
初めてのキスに、さっきまでムカついていたのに私の胸はドキドキと煩かった。