イジワル先輩の甘い恋の魔法
「高原、可愛い」
唇を離した黒崎先輩はそう言って微笑んだ。
「私は可愛くないです!」
「怒った高原は可愛いよ」
嘘でもそんな事言われたら恥ずかしくて顔が熱くなる。
「そんな事言っても何も出ませんから」
「退院して一緒に暮らしたら、たっぷりサービスしてもらうから、それまで我慢しとくよ」
「ずっと、我慢してて下さい!」
私はプイと横を向いた。
そんな私を黒崎先輩は真正面に向ける。
「我慢、出来るわけねぇだろ?バーカ」
そう言って、黒崎先輩は再び私の唇にキスしてきた。
とろけそうな熱いキス。
息苦しくて、でも気持ちよくて……。
私は黒崎先輩の腕をギュッと掴んでいた。