sakura drop
出逢い
“余命半年”
突然医師に告げられた残酷なコトバ。
もうあれから4ヶ月が経つ。
初めて聞かされた時は、頭が真っ白だった。
今こうやっている時も、狭心症って言う心臓の病気が私の身体を蝕んでいる。
動いているこの心臓も、いつか止まってしまうんだと思っても、今は怖いとは思わない。
いや、思わなくなったと言った方が正しい。
最初は怖くてしょうがなかった。
怖くて、怖くて、眠れない日だってあった。
どうして私だったんだろう。
どうしてこんなことになったんだろう。
どうして私が死ななきゃいけないんだろう。
どうして?
そんなことがずっと頭から離れなかった。
絶望感でいっぱいで、諦めてた私に“光”を与えてくれた人がいた。
名前は、
“広瀬仁”
仁の歌に救われた。
仁の歌で重くつっかえていたモノが軽くなった気がした。
偶然なのか、
それとも必然だったのか分からないけど、
今思えば仁との出逢いは突然だったね。
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