SEASONS【完】



「10年経っても、まだ好きなんだねー」



「美羽っ!」




急いで持っていたジュースで頬を冷やす。



確かに顔が熱い。

イヤ、顔どころか全身が熱い。


久しぶりに会って分かった。


やっぱりうちは、彼を忘れられていないんだ。



彼、加藤直哉は中学の時のクラスメイト。


そして、同時の好きな人だった。


2年の時、初めて同じクラスになって、一目惚れした。




< 130 / 429 >

この作品をシェア

pagetop