SEASONS【完】
仕事の話しはしないと進まないからするけど、それ以外は、さっきみたいに交わすようになった。
感じが悪いのは、分かっている。
でも、普通に接することは出来ない。
彼と話すたびに、彼女がいるという言葉が頭をよぎる。
言葉にはかろうじて出ていないけど、態度は誰が見ても分かるほど悪かった。
それから数日後、久しぶりに加藤くんが会社に来た。
彼女の話しをして以来だ。
ずっと電話ばかりで安心していたのに、彼はわざわざ来た。