SEASONS【完】
「違うな。
不自然すぎるし」
あっさり否定された。
「なぁ、正直に話さないか?」
「正直にって……」
それはつまり、もう1度告白しろってことだろう。
そして、2度目の玉砕を味わえと。
うちに、そんな勇気はない。
何もなかったことにしてくれたら良かったのに。
告白なんて、するつもりなかったから。
いつか忘れて、別の誰かを好きになって、付き合って……
そんなこともあったって笑い話しに出来たら、それで良かった。
何で言ってしまったんだろう。