SEASONS【完】



「ちょっ……やだっ。
離してよっ!」




加藤くんの腕の中で、もがき続けた。


うちの顔、絶対赤くなっている。

だって、うちの顔を見て加藤くんが笑っている。




「笑っていないで、離してよっ」



「笑って悪いけど、その顔見ればさっきの本気だって分かるわ」




うちには、何のことを言っているのか理解が出来なかった。


この状況で、正常に思考回路が回っている訳がない。




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