SEASONS【完】
「い、痛い!痛いよっ」
「せっかくの言葉を侮辱するから」
「だって、本当にそう思ったんだよ」
「あのなぁ」
いつの間にか、2人の間には笑顔があった。
作っていない自然な笑いが。
ひとしきり笑ったあと、お互いの視線が合い、時間が止まった。
そして、どちらからともなくキスをした。
今まで付き合っていたかのように、本能のままに何度もキスをした。
「大好きだよ」
キスが終わったあと、声を合わせて言った。
そしてまた、笑いが零れた。