SEASONS【完】
もちろん千晃は、怪しい男の話しもした。
「彼氏も、もう少し考えてくれたらいいのにねー」
コーヒーを飲みながら、結花が言う。
「まぁ、異性との友情はありだって考える人もいるけんね。
人それぞれだわ」
「そうだけど……アタシでも嫌だよ?」
千晃の言葉に、恋愛初心者の絢子が嫌な表情をする。
「たいていの女の子は、誰でも嫌だけん」
「ねぇ、私はそれよりも、千晃が怪しいって言った男に興味あるんだけどね」