SEASONS【完】
「あとは、彼氏さんに聞くんだね。
ただ、雅治のことは知られていないから」
人差し指を口の前で立てて言った。
「あとは頼んだよ!」
水樹の方へ振り返って、手を挙げて言い、そのまま早々と車に乗って去ってしまった。
「えっ?
ちょっと、千晃!?」
あまり状況が把握出来ていないのに、帰ってしまった。
慌てて千晃を呼ぶけど、届くはずもない。
結局駐車場には、あたしと水樹が残されてしまった。