SEASONS【完】



そんな、不安を煽るようなこと、言わなくていいのに。


だけど、元々不安にさせているのはあたしだよね。




「ごめんね?」



「何で美羽が謝るんだよ」




あたしが謝るのが意外だったらしく、首を傾げている。




「なんとなく?」




あたしもどう答えていいのか分からず、同じように首を傾げて言う。



そのとたん、2人同時に笑いだした。


2人でいて、自然に笑うのは久しぶりのことだった。




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