SEASONS【完】



「ごっ、ごめんなさいっ」




すぐに顔を上げて、ぶつかった相手に謝る。


そんな相手は、優しそうなお兄さんだった。




「俺は平気だけど、君こそ平気?」




アタシを覗き込む様に見て、お兄さんは言う。




「だっ、大丈夫です!」




その行動にドキッとしてしまって、無駄に声が大きくなった。




「あはは。
じゃあ、気をつけてね」




笑顔と共に、さわやかに去って行った。




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