SEASONS【完】
「バイト中だけど、他のバイトのヤツらも遊んでいるし」
そう言った視線の先には、この前俊介くんと一緒にいた男の人が滑っていた。
それも、人を集めて輪の中心にいた。
「大丈夫だよ。
絢子ちゃんも1人でいるより、いいでしょう?」
「はいっ!」
嬉しくて、思わず大きな声で返事をしてしまった。
それを聞いて、俊介くんは笑っている。
「じゃあ、一緒に滑ろうか」
はっきり答えてしまったのが恥ずかしくて、静かに頷いた。