SEASONS【完】



「言う?
何をですか?」




俊介くんが何を言おうとしているのか分からなくて、首を傾げる。


表情を見てって、どこかおかしかっただろうか。




「俺が、何で誕生日にここまでしたと思う?」




アタシは、何も分からないからまた首を傾げる。


なかなか答えてくれなかったことを、ようやく答えてくれるらしい。




「一目惚れしたんだよね、絢子ちゃんに」




だけどそれは、思いもよらない答えだった。




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