SEASONS【完】
「彼女と別れたからって、すぐに絢子ちゃんと付き合いたいとかじゃなくて。
絢子ちゃんは、これからいろんな人と出会って、恋をするんだと思ったから」
「しないです!
アタシはこの先、新しい出会いなんていりません。
俊介くんがいてくれれば、それでいいんですっ」
アタシは、力強く言った。
恥ずかしいとか、怖いとか、そんなこと思っている場合じゃなかった。
今、言わないと後悔する。
そう思ったから、ムキになってまで言った。