SEASONS【完】
力強く言ったままのアタシを、優しく見つめ返して言った。
「彼氏出来たら教えてよって言った時、凄く悲しそうな目をしていた」
確かににあの時、凄く悲しかった。
俊介くんは、すぐに人に呼ばれたから気付いていないと思った。
だけど、ほんの一瞬を見逃しはしなかったんだ。
「だから、もしかしてと思って、賭けに出た。
結花ちゃんに相談したら、誕生日を教えてくれて、絢子ちゃんへの誘いはしてくれて。
あ、千晃ちゃんに、
絢子を泣かせたら許さないから、
って凄い睨みきかせて言われたよ」