SEASONS【完】
「急ぎの仕事が入ったみたいで。
美羽ちゃんに遅れるメールしてあるはずだけど」
そう言われて、美羽は鞄から携帯を取り出して、確認する。
「あ、本当だ。
今、気付いたよ」
時間は、今から2時間も前になっていた。
直哉に会って言われなかったら、気付かないままだったかもしれない。
「でも、そういう美羽ちゃんこそ1人?
水樹は、一緒じゃないの?」
美羽が結婚する少し前から、8人は仲良くなった。