SEASONS【完】
*三雫
家に入ると、千晃を含め全員が来ていた。
どうやら話し込みすぎて、1番遅くなったらしい。
「遅かったね」
そう言ったのは、千晃だった。
長く直哉と2人きりだったため、怒られるかと思った。
「ちょっと話しに集中して、遅くなった」
「ふーん……」
だけど、直哉の言葉にそう返すだけだった。
表情も変わらないし、声も怒っていなかった。
「千晃って、嫉妬することないのかな」
美羽は、不思議そうに結花と絢子に言う。