SEASONS【完】
「大丈夫だよ。そんなことしないから」
そんなことで喧嘩してしまえば、雅治は一生気に病むことになってしまう。
だから、そんなことにならないように気をつけた。
水樹に黙っていることは、心苦しい。
でも、1番良い方法だったと思っているから。
「じゃあオレ、ツレも待っているし、行くよ」
「うん、分かった。
じゃあ、ね……」
笑顔で言った雅治に、美羽は“またね”と言おうとしてやめた。
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