ピアノレッスン
7.絡まり合った赤い糸
次の日

目が覚めると、やっぱりちゃんとパジャマを着せられていた。

無理やり抱かれた身体は少し痛い。

ベットサイドには水入れが置いてあり、私はコップに水を注ぐと一口だけ口に含んだ。


そっとベットから降りて洗面所へと向かう。

泣き腫らした顔はすっかり浮腫んで瞼が重い。





水のマークの蛇口をひねり、冷たい水で顔を洗う。


「ふう」


少しだけ気分がすっきりしたところで、私は鏡に映る秋月に気がついた。



「い、いつからそこに・・・」



足音がしなかったから、気づかなかった・・・・





驚いてなのか、ゆうべの今日だからなのか

心臓がドキドキしておさまらない。
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