ピアノレッスン
しばらくすると、バターのいい香りが鼻をくすぐる。
「ほら、食えよ」
目の前のローテーブルに出されたのはふわふわなフレンチトースト
黄金色のはちみつとトロリと溶け出したバターがとてもおいしそうな湯気をたてていた。
それと同時にコトンと置かれたのはあたためられたミルク
甘い香りに、急にお腹がすいた気分になった。
「・・・い、いただきます・・・」
私は小さな声でそうつぶやいてフォークを手にする。
一口大に切り分けられてるフレンチトーストは卵がしみてふわふわだった。
こんがり焦げている耳の部分もカリカリしてすごくおいしい。
気がつけば夢中になっていて、それを秋月が正面から見つめていた。
う・・・こ、今度はなんだろう・・・
「おまえ、犬みてー」
・・・・