ピアノレッスン
下唇をはむように何度も吸われる。


「一回って・・・」

言ったのに・・・


そう言おうとすると、今度は深く口付けられて私は何も言えなくなる。








だけど・・・・






頬を包んでいる秋月の手がすごく熱くて・・・


思わず、足の力が抜けてよろけた。




「あっ」



ガタン



その表紙に机に伏せられていた写真たてが落ちる。



「やだ・・ごめん」

慌てて拾おうとして、手が止まった。
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