ピアノレッスン
「本当は想像してたんでしょう?梨花様が自分だったら、と」


秋月はもう一歩私のほうに歩み寄ると、突然腰をぐっと掴んで自分のほうに引き寄せる。

こんなふうに密着するのは兄以外では初めてだ。


「お嬢様がお望みなら、この秋月がお相手してさしあげます」

そう言いながら、鎖骨を撫でていた指先がいきなりスカートをめくり上げ、足の間に差し込まれた。

「・・・っいや」

大声をあげようとする唇はあっという間にふさがれる。

突然すぎて目を閉じる暇もなかった。

目の前にあるのは、お兄ちゃんではなく執事の秋月の顔だ。


「・・・目を閉じてください、お嬢様」

秋月は私を窓の脇の壁に追いやると、足の間に差し込んだ指先を下着の脇から中に入れた。

「大きな声を出してはだめです。目を閉じて伸也様だと思って感じてください」




お兄ちゃん・・・・?
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