彼女志願!
人に自分のモノを触れられるのがイヤで
その分自分のモノは大事にすると言う穂積さん。
だからポリシーというのは、さっき言っていた『モノを大事にします』ってことなんだと思う。多分……。
じゃあなぜ『今すぐひゃんひゃん泣かしてやりたい』ということになるの?
まるで穂積さんが私を欲しがってるみたいじゃない。
まさかね……。
穂積さんは、押し黙った私のあごさきから、そっと輪郭を撫で、頬をつつむように手のひらをのせる。
穂積さんにこうされるの、好き。
その手に頬を押し付けると
「猫ですか、あなたは」
と、彼は目を細める。