彼女志願!

どこかそわそわしてるっぽい雰囲気の穂積さん。



言葉を失ったままの私は

やっとの思いで声を絞り出す。



「……して。キス、して……」



まともな神経の持ち主なら、きっとこんなこと言わないよね。


だけど今の私は、まともじゃない。


気がおかしくなりそうなくらい、この人のことが好きで……


キスしてほしいって、心から願っている、おバカだ。






< 166 / 648 >

この作品をシェア

pagetop