彼女志願!
ベッドの中では平等に
ベッドがギシッと沈む音がした。
かすかに聞こえた異音で、意識が現実に引き戻される。
「――」
うまく開かない目をなんとかこじあけると
穂積さんが枕元に肘をついて、私を見下ろしていた。
「――穂積さん……?」
「三時間、ぐっすり眠ってましたよ」
そして彼は、片方の手で私の頬の上に指を滑らせる。
「えっと……」
壁にかかっている時計を見ると、確かにお昼を回っている。