彼女志願!
穂積さんが来たのは、午前中、宅急便のお兄さんと同じ頃。
彼はスーツの上着だけを脱いでいた。
ああ、そっか……
私、あのままうとうとしちゃったんだ……
穂積さんにセフレがいたことがわかって
泣いて、穂積さんをなじって
だけど結局、私は彼を許してしまった。
彼にそういう女性がいたってこと
きれいに割り切るのはまだ無理かもしれないけれど、少しずつ、穂積さんを受け入れられたらって思ってる。
ろくでもないかもしれないけど、それでも穂積さんが、好きだから。
側にいたいから。
まだまだわからないことはたくさんあるけれど
生まれて初めて好きになった彼を信じたい。