彼女志願!
溺愛ごっこ

――――……






「ところで……もう一度聞きますが。――ダメですか」



どこか子供のような無邪気さを感じさせる雰囲気で

穂積さんは軽く首を傾げたけれど。


そして私も、そんな彼にちょっとキュンッときたけれど――

言葉の内容はちっとも可愛くない。



「だ……ダメですっ……!」



はぁはぁと息を乱しつつも、お布団をひっぱりあげた私を見て、それ以上近づいては来なかった。



「――仕方ありません。待つと約束しましたしね」



上半身を起こし、眼鏡をかける穂積さん。


眼鏡をかけた時点で、彼からエッチな雰囲気は消えていた。



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