彼女志願!
もしかしたら彼にとっての私って
「面白いおもちゃ」を手に入れた感覚に近いんじゃないだろうか……。
なんて寂しいことを考えていたら
「明日、買い物に行きましょう」
がらりと雰囲気を変えて、穂積さんが提案してきた。
「買い物?」
「ええ。僕の着替えとか、日用品だとか、ここに置いておきたいので」
「ええっ!?」
「僕の部屋にも置くんですよ。あなたのもの。さすがに着替えがないと困るでしょう? 仕事が落ち着いたら、お互いの部屋を行き来することもあるだろうし」
全てを包み込むような微笑みに、一瞬見とれてしまう。