彼女志願!

「親戚……それ、私使えない手だ」

「もえっちのはエロだもんな。家族にも一生読ませられないよな~」



ツトム君がウシシと笑いながら、私に視線を向ける。



エロ……

家族に読ませられない……



「うう……」



まさにその通り。

さらに肩が落ちる。



けれど――


「ちょっと、ツトム。エロとかひとくくりにしないでよ、読んだこともないくせに」



アキが持っていた雑誌で、ツトム君の頭をぽかり、と殴る。





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