彼女志願!

「粗茶ですが……」

「おかまいなく」



二人用ソファーに座った穂積さんの前のテーブルに、熱いほうじ茶を置く。


そしてどこに座っていいかわからない私は、とりあえずぺたん、と、穂積さんの斜め前のクッションの上に座った。





ドッドッドッドッ……



すごい音がする。

心臓が壊れそう。



早く自分から、あれは冗談だったって言わなくては。

じゃないと私、本気で嫌われてしまう。





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