彼女志願!

いや、大人な穂積さんは嫌ったりはしないかもしれないけど。

それでも、人として、女として、色々間違っていたってことは間違いないわけで……。



作家と編集者として繋がっていられる今の状況を、なんとかして維持しなければ!



震える手をぎゅっと握りしめて、顔を上げた。



「穂積さ――」

「凛先生の申し出、お受けします」




凛とした声で、私の声をさえぎった穂積さん。



「へっ?」



今、なんて?



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