彼女志願!
「あーあ……」
ゴロンとベッドに横たわって、天井を見上げる。
19歳の冬に、出ていったときと何一つ変わらない、私の部屋。
いや、センスのないベッドカバーがさらにセンスのないものに変わっているけれど……
まぁ、とにかく基本的にはなにも変わっていない。
きっと両親の中では、私は相変わらず『みそっかす』なんだろうな。
ここに私を閉じこめておけば安心?
だけど私は、そんなの、絶対、まっぴらごめんなんだから……!