彼女志願!

――――……




「あう~」

「はいはいお代わりね~……あーん」



甥っ子のよだれをふきながら、小さなスプーンを口の中に運ぶ。


明日絶対に帰ろうと思っていたのに、次の日朝一番にやってきた下の姉と甥っ子を見たら、帰るタイミングを失ってしまった。


離乳食をようやく食べられるようになった甥っ子君は、人懐っこくて私からもがんがんとごはんを食べてくれる。



小さい子供って、白目が青いんだよねぇ。

かわいいなぁ……きれいだなぁ……。



両親とリビングで談笑していた姉は、戻ってきて食器を片づけると、うとうとし始めた甥っ子君を抱き上げた。





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