彼女志願!
「さわらないでっ……!」
とっさに向かってくるお母さんを突き飛ばしていた。
すると遅れてやってきたお父さんが、血相を変えて私に近づき、
問答無用で私の頬を張る。
「お母さんになんてことするんだっ!!!!!」
張り倒された頬がジーンと、痺れる。
思わずその場に倒れ込んでいた。
「お父さん! 萌っ!」
お母さんとお姉ちゃんが叫び
親戚のおじさんたちがお父さんと私の間に体をいれ、距離を取る。
なんだかもう、メチャクチャだった。