彼女志願!

「――悪気がないって、じゃあ親なら何言ってもいいわけ? 心配って、結局自分の思い通りにならないから腹立ててるだけじゃない!

たとえ親でも、子は所有物じゃないんだよ!!!!」



ふらふらしながら立ち上がり、キッチンを飛び出す私。




「萌! 待ちなさい!!!」



お姉ちゃんたちの声なのか

お父さんの声なのか

お母さんなのか、わからない。



耳の中が反響して、ウルサイ。




ああ、クラクラする。



最終の飛行機、取れるかな。



手のひら、痛いよぉ……



頭、痛いよぉ……





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