彼女志願!
まるで子供扱いに妙な気持ちになる。
なんだかしっくりこない。
これで一応「恋人同士」?
私の想像していた恋人とは違うし、とてもそうは思えないんですけど。
っていうか、そもそも穂積さん、私のこと、好き……なの……かな。
そりゃ、同じ分量で好きなわけないってことはわかってるけど
私の百分の一くらいは、好きだって思ってくれてるんだろうか。
まったくどうでもよくても、彼女にできちゃうわけ?
「あの……」
「では先生。また」
穂積さんはスッと立ち上がって、玄関へと向かっていく。