彼女志願!
このまま穂積さんに会いに行ってご家族に会ったら、ちんちくりんすぎて相手にされないかも!?
どうしよう……
「ねぇ、神楽島にスーツ買えるようなお店、ある?」
焦って問いかけると
「は? ねえよ、そんなの」
ニイナはばかじゃん、と笑い、そして穴があいたデニムに包まれた長い脚を組む。
あーあ……
ちゃんとしたお洋服、持って来ればよかった。
穂積さんに会うことしか考えてなかった私のバカバカバカッ……!