彼女志願!
穂積さんの決意
そしてニーナが出て行き、夜もすっかり更けた後
改めてユズさんに頭を下げた。
「泊まらせていただくどころか、ごはんからお風呂までお世話になってしまって、すみませんでした」
「いいのよ。ニイナは昔からこういうことばっかりしてたんだから……」
ユズさんはそこまで言って、
「だめね。彼女のあなたの前でこんなことを言っては。ごめんなさいね」
苦笑しつつ、首を横に振る。
「いえ、そんな。気にしないでください」