彼女志願!



な……なに!?



身動きできないまま、耳を澄ませたけれど

やはり足音は確実に遠くなり、やがて消えてしまった。




シン――……




また唐突に戻る静寂。



虫の音が何事もなかったかのように耳に響くだけ。



まさか……まさか、幽霊っ!?



ぞーっとすると同時に、背筋や腕の表面が粟立つ。





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