彼女志願!

「――あなたって」

「はい」

「見た目と違って、物怖じしないのね」



ユズさんはくすり、と笑う。



「あの……ごめんなさい。私、好奇心が強くて、この人はどんな人生を送ってるんだろうって、すぐ興味が湧いちゃうというか、知りたくなってくるというか……」

「人が好きなんだ?」

「はいっ!」



そうだ。


人が好きでなければ、小説なんて書けない。



力いっぱいうなずくと――





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