彼女志願!
ノーブラで構わないって、さすがに構わないでは済まないと思うんだけど……!
「ええっ!?」
「さ、行きましょう」
私の手首をしっかりとつかみ、ガラリ、と農作業小屋のドアを開ける穂積さん。
冗談じゃなく、本気でノーブラでいいと思ってそうで、焦ってしまった。
スーツを持ってくるのは忘れてしまったけど、せめてもう少しまともな格好をさせてえええ……!!!!
「ちょ、ちょっと待ってください、さすがにちょっとあれなので、ほら、ユズさんの家近いから、戻って着替えを――」
慌てて立ち止まり、穂積さんの腕を引っ張った。