彼女志願!

なんでそんなに落ち着いているんですかぁぁ~~!!!



「意味わからないんですけどっ……!」



半泣きになりながら穂積さんの体をさらにガシガシと揺さぶる。



「――祖母は当主だった夫が亡くなったせいで当主になったんです。ですから、今先ほど話題になった『当主の愛人をしていた』の『当主』は祖父のことなんです」

「~~ッ!!!!」



そうじゃなくてええ~!!!!



と叫びたいのをグッと我慢した。



私が問題にしてるのはそこじゃないのに!



穂積さん、絶対わざと言ってるよ。



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