彼女志願!
なんだか理不尽なものを感じながら、裸の体に部屋着用の薄いコットンのワンピースを着て、ベッドから出る。
「穂積さん、シャワー浴びてください。着替えは出しておきますから」
確かクリーニングから返ってきたばかりのスーツやYシャツがあったはず。
「――萌」
「はい?」
肩越しに振り返ると、ベッドのふちに座った穂積さんが、私をじっと見つめていた。
「――もしかしたら、ですが。白鳥先生に僕たちのことがばれたかもしれません」
「――ばれ……えっ!!!!」