彼女志願!
背中を冷たいものが流れる。
乾杯の時にいなかったって……
それって私のせいじゃない……?
穂積さんは、私を捜しに来たとは言わなかったけど
だけど……追いかけてきてくれたのは確かなわけで。
どうしよう……。
全身から血の気が引き、指の先がひんやりと冷たくなった。
「○△※□×!!!!」
白鳥先生がなにを言っているかはわからない。
だけどすごく怒っているのは伝わってくる。
そして穂積さんは、そんな白鳥先生の激しい叱責を黙って聞いている。
言い訳もしている雰囲気もない。
それがまた先生の怒りを煽るのか、周囲の翡翠社社員たちも、どう納めていいのかわからない雰囲気だった。