彼女志願!
――――……
「え、また誘えなかったのぉ~!?」
「うん……」
「たかがお茶に誘うだけで、四年近くもかかってるってすごいよね、ある意味」
「うう……」
同業者であり、同じマンションに住む親友アキの言葉に、凹みまくる私。
彼女が用意してくれた湯豆腐をもぐもぐしながら、首を振った。
「だって、穂積さん忙しそうだし……」
「だけどそうやって遠慮してたら永遠、誘えないよ? なんかもう、じれったいのを通り越して、修業かなって感じるわ」
「修業……」