彼女志願!
結局、アキの言うとおり、一時間もしないうちに、白鳥先生のご機嫌は直ったらしい。
隣に穂積さんをはべらせて、機嫌がよさそうに談笑している先生を見て、ホッと胸をなで下ろす私。
よかった……
「アキ、私さきに帰るね」
「あらもう?」
「うん。帰って仕事しようと思って。誘ってくれてありがとう」
おしゃれをして、穂積さんに見てもらえた。
いつかはわからないけれどデートの約束もできたし。
さらに、アキのお友達作家さんとも、メールアドレスを交換できた。
もう十分だ。
同じレーベルの作家さんたちにも挨拶をして、パーティーの中心から離れる。
せっかくだから、ブルーへブンホテルの内装の写真でもとって置こうかな。
資料になりそうだし……。